法人案内

代表理事挨拶

「わたしたち親がいなくなった後の子供の将来が心配でね、一緒に死のうと思ったこともあるの。」

これは、私が教員として勤めさせて頂いた学校で、あるお母さんから伺ったお話です。当時20歳そこそこの教師だった私には充分すぎる洗礼でした。勤め先は、健常の生徒と障がいのある生徒が共に学ぶ高等専修学校で、笑いながら打ち明けてくれたのは、障がいのある生徒のお母さんでした。

もし世間でいう「自立」を子育てのゴールとするならば、障がいのある子どもをもつ親にとって、果たして子育てのゴールはどこなのか。

障がいのある人と、その身内の方にとっての幸せとは何か。同じ職場で長く教員をしており、この計画にも携わっている主人とも幾度となく話題にしてきました。その中で幸せの軸になるのは、障がいのある人自身が働いて稼ぐスキルの習得、そして安心して寛げる家と信頼出来る仲間に恵まれることであると感じました。

極端な言い方かもしれませんが、前述したお母さんのように我が子の将来に悩みや不安を抱えていたお父さん、お母さんが「全てあそこに任せて良かった!」と、安心して最期の時を迎えられることが私たちの目標です。

今後も障がい者のための後見人事業や、利用者自身の老後のケアなど、その目標に向けてやりたいこと、やるべきことは沢山あります。方針にご賛同頂き、後援会への参加など、ご協力頂ける方を随時募集しています。ぜひ一緒にこの法人を育てませんか。私たちも全力で運営していきます。

一般社団法人ION (あいオン)代表理事 天宮真依子
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